「そろそろ会社をどうするか考えなければ」——多くのオーナー経営者が、50代後半から60代にかけてこの問いに向き合います。後継者に引き継ぐのか、第三者に譲るのか、あるいは会社を畳むのか。いずれの選択であっても、早めに準備を始めるほど選択肢が広がります。
特に自社株の問題は複雑です。評価額が高くなりすぎると後継者が税金を払えなくなり、かといって根拠のない方法で評価を引き下げれば税務調査で否認されるリスクがあります。適切な方法で、適正な水準まで株価を引き下げることが重要です。あんしん税理士法人では、顧問先のオーナー経営者の方々とともに、最適な事業承継プランを長期的な視点で考えます。
子どもや配偶者、孫などの親族に会社を引き継ぐ方法です。中小企業の事業承継では最も一般的な形であり、社内外の関係者からも受け入れられやすいという特徴があります。経営の意思決定をファミリーで継続できるため、創業者の理念や企業文化が引き継がれやすいメリットもあります。
ただし、後継者候補が本当に経営者として適しているかどうかの見極めや、他の相続人との公平性(自社株を特定の後継者に集中させることへの不満)など、人間関係に関わる課題も生じやすい承継方法です。また、後継者が自社株を引き継ぐ際の税負担(相続税・贈与税)についても、早めに対策を立てておくことが重要です。
親族以外の役員や従業員に会社を引き継ぐ方法です。長年会社を支えてきた幹部社員や信頼できる従業員が後継者となるケースで、事業の継続性という点では非常に有効な選択肢です。後継者が社内の事情・取引先・従業員との関係をよく知っているため、引き継ぎ後のスムーズな経営が期待できます。
この方法では、後継者(役員・従業員)が自社株を取得するための資金調達が最大の課題になります。自社株の評価額が高い場合、後継者個人の資力だけでは買い取れないことも多く、金融機関の融資やオーナーへの分割払いなど、資金面での工夫が必要です。
親族にも従業員にも後継者がいない場合、外部の企業や個人に会社を売却してバトンを渡す方法です。「会社を売る」というとネガティブなイメージを持たれる方もいますが、M&Aは会社・従業員・取引先を守りながら事業を存続させる積極的な選択肢です。オーナーにとっては、長年築いてきた事業を次の担い手に引き継ぎつつ、売却代金という形で「引退後の資産」を手にすることができます。
中小企業のM&Aは以前よりずっと身近になっています。国・都道府県の事業引継ぎ支援センターや民間のM&A仲介会社が数多く存在し、年商数千万円〜数億円規模の会社でも取引が成立するケースが増えています。当事務所では、M&A仲介会社と連携し、税務面でのアドバイスと並走したサポートを提供します。
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